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けいた師匠

私がおニャン子にはまり始めてすぐの頃、当時大学生だった方のホームページの掲示板に投稿をしました。そしたらお二人の方からすぐにメールで連絡が来まして意気投合。少し経ってお会いすることになりました。それがけいた♀師匠です。

 

けいた師匠はおニャン子世代ど真ん中。学生時代はアルバイトにも励み、貯めたお金で全国を駆け回りおニャン子メンバーの応援に奔走されていました。そのお話が毎回刺激的で興味深くて、聴いていて時間を忘れるほど楽しかったです。それだけではなくおニャン子の音源をあまり持っていなかった私に提供して下さったり、VHSをダビングして頂いたりしました。更に神保町や中野の中古屋さんを案内して下さりこれもまた楽しかった。その時の私の目の輝きが凄かったというのを後年までお話していました。

 

以前運営していたファンサイトにもよく遊びに来て下さりましたね。嬉しかったな。また、ネット上というのは楽しいこともありますが、時に困ることもあり相談に乗っていただいたりもしました。そんな日々が続き、いつしか姉のように慕うようになりました。

 

時は流れてファンサイトは閉鎖。私は就職し、師匠も新しい趣味が増えてお会いする機会がぐんと減りました。2007年9月20日の代々木集会で久しぶりにお会いしてそこからまたご連絡し合うようになりました。SNSでもやり取りが増えました。

 

2016年の春ごろには師匠のデザイナーの腕を活かしておニャン子のハッピを作ってくださいました。2017年に新宿で開催された解散30周年の集会でもご一緒しました。終了後、仲良くして頂いているお二方を交えて4人で食事しました。楽しかった。こんなことがずっと続くものだと思いました。

 

翌2018年、師匠の病気が判明。入院したという連絡が9月にありましてすぐに病院に飛んでいきました。1時間ほどお話したかな。早く病気を治して生稲ちゃんの佐吉でお鍋でもつつきながら快気祝いしましょうよと、来年の春になったらお花見、夏にはビアガーデンに行きましょうと提案すると嬉しそうにされていました。検査の疲れからか少々元気がありませんでしたが、病気は治るものだと信じ切っていました。10月にもお会いしたかったのですが仕事の都合から伺うことは出来ませんでした。翌11月は師匠のお誕生月なのでサプライズで登場しようかなんてことを考えていた3年前の今日…天国に旅立たれました。まだ45歳の若さでした。どうしてこんなに良い方が早く旅立たれるのか、きっと神様が良い人を選んで連れて行ってしまったのではないかと思えませんでした。

 

師匠から常に親切にしていただきましたし、ハッピも儲け無しの格安で作って頂いた。しかしながら私からは何もお返し出来なかったのが悔やまれます。仕事を理由にお見舞いが出来ないなんて言いましたが、こんなことなら這ってでも行くべきだった。もっと師匠とお会いしてお話したかった。後悔しかありません。

 

これからの私が出来ることはけいた師匠のようにお若いファンの方、新しいファンの方に対して優しく接することのみです。その意思は出来る限りではありますが受け継ぎたいと思います。

 

 

最後に。作って頂いたハッピ、はしゃいで酷使してしまったせいでハッピに貼ってあるステッカーがはがれてしまったんですよ。直して欲しいなぁ、師匠に。