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新田恵利さんの記事

恵利ちゃんの記事、決してめでたしめでたしで終わるのではなく最後の一文がズキュンと来ました。朝日新聞をお読みの方はご一読されてはいかがでしょうか。有料ネット記事はこちら。

 

私も介護をしていた端くれとして申し上げますが、楽しいわけがありません。つい先日も周りで「介護が辛かったら逃げ出せばいいのに」なんて会話を聞きましたが、逃げ出すことが出来ないのです。逃げるという選択が脳から抜けるほど過酷なものです。そもそも逃げたら誰がやるのですか。こればっかりは経験しないと分からない。介護される側だって辛いと思います。現に私の家族は元気だった時にみんなに迷惑をかけたくないとしきりに話していましたから。

 

恵利ちゃんもそうですが、家族の介護は突然やってくるのです。決して他人ごとではありません。恵利ちゃんはメディアを通じて提起して下さっていますが、口に出さないだけで大勢の方が経験されていると思います。その中の一人である私にできることは、介護に困っている方のお話を聞くくらい。声を大にして申し上げたいのが抱え込まないで欲しいということ、全部自分でやろうとしないこと。特養も郊外でしたら待機人数はグンと減るそうです。もういやんなっちゃう時はご友人や頼れる方に吐き出してください、趣味に走ってください。ご家族も大切ですがご自身の体も大切ですからね。